糖尿病は怖い病気です。

血液検査で血糖値の数値がオーバーしてる!

自覚は無いけれど健康診断でお医者さんに「糖尿病予備群です…」って言われてしまった。あなた

確かに運動不足なのはわかっている。

家から車で出勤、会社についたらエレベーターでデスクへ、昼は外食ラーメン・餃子、カツ丼、ハンバーグ等の店屋物、帰りも車で自宅へ帰り、仕事を頑張ったご褒美に晩酌してから晩御飯。

運動する暇なんてな~い!ですよね。

けれども…糖尿病は進行すると怖い病気です。

なにが怖いかというと合併症が怖いのです。

「目が見えなくなる」とか 「腎臓が悪くなって透析を受けなければならなくなる」などと脅かされた方も多いことと思います、 実際に途中失明や透析導入の原因の ナンバーワンが糖尿病です。

糖尿病性網膜症や糖尿病性腎症に、 糖尿病による手足のしびれなど糖尿病性神経障害。有名なのはこの3つですが、糖尿病のコントロールが悪いと、細菌などに対する抵抗力が弱まり、ひどい感染を起こす危険が増すことなども有名な話です。

糖尿病患者は増加している。

食生活の欧米化により生活習慣病は増加の一途を辿っています。

 

糖尿病が疑われる成人の推計が2016年に1,000万人に上ったことが、厚生労働省が実施した「2016年国民健康・栄養調査」で分かった。前回(2012年)調査より50万人増え、調査を開始してから最多となった。

発症に至らない糖尿病予備群は1,000万人になり、前回調査時より100万人減った。

出典元:2016年国民健康・栄養調査

生活習慣の改善には運動はとても有効です。

糖尿病に対する運動効果 まとめ

  • エネルギー消費が増える
  • 血糖値が下がる
  • 体脂肪が減る:肥満の改善
  • 内臓脂肪が減る
  • 動脈硬化の改善(線溶系の活性が上がる):食欲調節機能改善、脂肪分解の亢進
  • 血糖値を下げてくれるセンサーが正常化される。反応が良くなる
  • 血糖の利用が促進される。
  • 血圧が下がる
  • 脂質代謝改善:善玉コレステロールが増えて悪玉コレステロールが減る。(良い物質がたくさん出る!)
  • 心肺機能が改善する
  • 筋力が増える
  • 筋肉の量も増える(糖を取り込む工場が増える)(基礎代謝が上がる)
  • 精神的な健康維持:ストレス体質の改善

ずらっと上げるとこんな感じです。(笑)すごいですね~

けど運動は面倒ですね。面倒な運動ですが皆さん運動が習慣化すると積極的に行動してくれます。効果が出ていると実感しないと継続しない人が多いですね。

では…もっとも効率的に運動して、最短距離で結果を出せるように考えてみましょう!

糖尿病の改善に有効な運動 まとめ

  • 有酸素運動!ウォーキング・水中歩行等が糖代謝の改善に有効
  • ジョギングよりも早歩きを長時間のほうが糖尿病改善に有効!
  • 腕を振って歩く!全身の大きな筋肉を使う。
  • 高齢者には筋力・筋量の増加、基礎代謝の維持、関節疾患の予防を目的にスクワットやダンベル体操等のレジスタンストレーニングが有効!(注意:息を止めない:声を出して数を数える、15回1セットを繰り返し15~20分)
  • 20分以上は運動する 糖代謝の改善に必要な時間
  • 1日8000歩~10000歩(1万歩は否定的な論文もあり)
  • 食後60~90分からの運動が特に有効!食後30分は消化にエネルギーが使われるので控えましょう。
  • 最低週3日!3週間続けると糖を2.5倍取り込める身体になれます!目標は毎日ですが週5日でもOK
  • 週に合計150分以上の運動が有効!記録をつけましょう!
  • 8週間続けるとさらに効果的(毛細血管が22%増加する)
  • 3日坊主は1週間で元通りになってしまいます。続けましょう!

どうでしょう?効率よく運動すると糖尿病はどんどん改善できます!

運動しないほうがいい?運動したら危険な人もいます。

運動を禁止したほうが良い場合もあります。又は制限したほうがいい人は

  • 心肺機能に障害がある人
  • 腎不全がある人
  • 糖尿病性網膜症で新鮮な眼底出血が有る人
  • 高度の糖尿病性自律神経症がある人(血圧の上昇・下降を起こしやすい人は特に注意)
  • 糖尿病の代謝コントロールが極端に悪い人=運動後に血糖値が上る人は絶対に運動してはいけません。

 

まだまだ言いたいことが沢山ありますね~シリーズ化しましょう。

正しく運動できると必ず効果が出てきます。人生が変わりますよ!正しい知識で無理なく最短距離でよくなりましょう!

あなたの糖尿病が改善できるよう、日常生活を健やかに過ごして頂ける様に応援します。

質問・ご意見などありましたらコメント欄へお願い致します。

症状のリクエストも受け付けます。改善方法を作成します。

返信に日数がかかることがありますが、必ず読んで返信致します。

頑張ってくださいね!

 

 

参考文献:糖尿病診療ガイドライン2016