痛みの種類は大きく分けて3つに分類されます。

あなたの痛みの原因を知れば、改善に大きく近づきます。

あなたの痛みの判定は?痛みの分類 骨関節・筋筋膜・神経 どれ?

筋肉に問題があるのに骨関節系の治療を行ってもダメです。良くなりません。

痛みの分類が違えば、原因が違うということです。治療方法も違ってくるので治りませんね。

 

では、早速 骨関節系の痛みについて説明していきましょう。

 

骨・関節系の痛みの特徴

  • 痛みの種類:鋭い痛み、鋭痛、ズキッ、
  • 痛い部分が比較的浅い「表面・表層に感じる」
  • 痛い範囲が狭い、広がらない「限局した部分に痛みを感じる」「ここだけが痛い」指一本で示せる痛み
  • 再現性が高い
  • 関節の操作で痛みが減る「非伸縮(伸びないホワイトテープ)テーピングや関節操作系の体操が効果的」

 

関節の位置異常

mulligan conseptで有名なBrian Mulligan先生は関節周囲の痛みは「関節の位置異常」(positional fault)が原因といわれています。

関節の位置異常!?って聞くとなんだかすごい状態を想像してしまうと思うのですが…実際はかなり小さな偏位です。レントゲン写真ではほぼわかりません。関節が1mmズレても見た目もわかりません。ですが関節は支点形成されています。支点でずれると……その先の動きはどうなるでしょう?

そうですね。上の図のように動く範囲は減り、その先の関節にまで影響します。この負担が日々の生活で積み重なって痛みとなります。何度も言いますがレントゲンでは写りません。治療家には関節の動く範囲の減少とその方向を見極めることが必要です。

自分で治すには「ここをこうすると少し楽になる」「これをこうするといつも痛みが出る」という小さな変化を見逃さないのが大切です。

 

オーバーストレッチ オーバーコントラクション

支点となる関節の位置異常は離れた部分の関節や組織までとても影響します。背骨の動きの制限や骨盤のズレによって関節の動く範囲の左右差によって遠位の手や足の関節に負担がかかることは容易に想像できると思います。

肩コリ・首の痛み・肩の痛み・腰痛・肘の痛み・手の痛み・頭痛には背骨・肋骨の動きが重要ですね。特に上の方の背骨は肋骨が輪になってリングを作ってます。とても動きが低下しやすい部分ですね。肋骨を正しい位置に修正する体操をすると上半身の土台の部分が正常化されます!

肋骨・背骨を正中化して頭痛・肩こりを治してみましょう!頭痛・肩こりの原因は肋骨にあり!

こちらのリンクでは頭痛と肩こりにフォーカスを当てていますが、土台の治療であり、根本の治療が出来ます。非常に効果的なので是非、タオルを丸めて実践してみて下さいね。

 

膝が痛い人に膝ばかり治療しても、ちょっと良くなってすぐに戻ってしまうのはもっと近位の関節に問題がある事が多いです。または膝は荷重関節なので体重を支える役割を持っています。なので足・足首の影響も色濃く受けます。

  • 身体に近い部分の関節の位置異常や障害は、遠位の関節まで影響が波及します。
  • 体重がかかる関節は地面と接する足・足首の影響も受けます。
  • 骨盤のネジレ、胸郭・肋骨のネジレや動く範囲の制限は四肢の多くの部分に影響します。

 

軽い力で良い方向に操作しながら、問題となる動作、動きをしてもらうと痛みがその場で即時的に軽減・消失します。

関節の治療、体操では原則があります。関節の面に対して水平に誘導する

これが出来ると出来ないでは効果は大きく変わります。自分で体操する場合も骨関節系の問題の人はイメージしてしっかりと実践してみて下さいね。

骨関節系の痛みを自分で改善してみよう!(patella self mobilizetion with movement)

簡単な痛みの改善テクニックを紹介しますね。今回は膝の痛みスクワットで膝の内側が痛い、少し足がO脚、歩き始めが痛い、朝起きて膝に痛みがある、靴の外側が減る、つま先が外を向いて歩いてしまう。病院で変形性膝関節症といわれた。なんて症状の方にはとても有効です。

今回は膝のお皿を自分で誘導して痛みを改善してみましょう!

  1. 先ずはスクワットして見ましょう。痛みがありますね。10点満点で何点くらい痛いでしょうか?(救急車で運ばれるレベルの痛みが10点です。)これがベースラインになります。痛みの基準を作りたいだけですので歩行動作でもしゃがみ動作でもなんでもいいです。
  2. 次に膝のお皿を図のように手の平で引っ掛けて内側に誘導してみましょう!大切なのは誘導をキープすることです。動作中も誘導を持続して下さい。とっても大事です。
  3. スクワットを上の図のGOOD様に行ってみましょう。痛みが減るようでしたら10回を3~4セット続けます。痛みが変化しないようでしたら、膝のお皿の誘導方向を外⇒内方向へ変えてみましょう。痛みが減る運動方向を見つけることがとっても大切です。スクワットが辛い方は椅子からの立ち上がり動作でもいいですよ。
  4. どうですか?最初の痛みの動作が改善しているはずです。簡単でしょ!

 

骨関節系の痛みであり、膝のお皿に問題がある人はこの体操だけで、かなり良くなります。しゃがめない人がしゃがめるようになることは日常茶飯事ですね。

 

しかし、痛みの分類が違う、原因が違う人には効果がありません。「ほんの少し良くなった」は効果ではありません。骨関節系の痛みで問題点がピッタリ合えばドカーンと良くなるのが当たり前です。

あなたのその膝の痛みは骨関節系の痛みでない可能性もあります。骨関節系の痛みであってもお皿ではなく大腿骨と脛骨(スネの骨)の関節の問題かもしれません。または足・足首や股関節の問題かもしれません。

 

あなたのお悩みのその痛みも、「こうすると楽になる!」「ここを押さえていると痛くない!」っていうポイントがあると思います。単純に考えるとその運動方向を正しく出来れば痛みは軽減・消失していきます。

 

構造的に破綻しているケースは別ですが、骨関節系の痛みは即時的に良くなります。そうですね。骨関節系の治療は勝負が早いです。良い反応が出る動きを誘導して10回を3~4セット動かす。又は動いてもらうとスパーンっと良くなります。

 

具体的な部位別の治療方法は別のページで作成しますね。

 

あなたの痛みがなくなること、日常生活を健やかに過ごして頂ける様に応援します。

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