運動連鎖!あなたの膝の痛みも運動のつながりによって出現しています。

 

運動連鎖という言葉はご存知でしょうか?

人間の姿勢には大きな意味があります。

関節の形状であったり

重心のバランスを保つ反応であったり

負担のかかる筋肉の張力であったり

関節や筋肉がそれぞれ負担を補完しあって成り立っています。

膝は特に上下の関節や重心位置の影響を受けやすい関節なので

あなたのその膝の痛みも、

偏った運動のつながりによって出ている可能性も高いですよ!

典型的なO脚の人の痛みの改善パターン!を紹介します。

重症度が中等度の方は即時的な改善が可能です。

経験則ですが典型的なO脚の人80%は膝の痛みが半分以下にはなりますよ。

 

(典型的なO脚の人)体幹の影響が強くて膝が痛いパターン

  • 腰を反らす運動が効果的
  • 腿(大腿)の内回し(内旋)運動が効果的・(内転筋群の参加した股関節内旋)
  • 中殿筋の正しいトレーニング
  • 腿(大腿)の外側の固さの除去(TFL:大腿筋膜張筋・腸脛靭帯の滑走性改善)

 

(典型的なO脚の人)足部の影響が強くて膝が痛いパターン

  • 足首の前のつまりをなくす(距骨の後方・内転・底屈への押し込み背屈運動)
  • 踵の内側からアキレス腱内側にかけての固さ・滑りの悪さ改善(結合組織リリース・深層屈筋群含む)
  • スネ(下腿)の内回し(内旋)運動:イス座位での自動他動運動
  • 膝のお皿の下のクッションの組織(膝蓋下脂肪体)の内側への押し込み運動(mobilization、下腿内旋運動併だとより効果的)
  • 膝のお皿の内側への運動制限の除去(完全に関節面に対して水平に動かす)

 

こんな感じで骨盤・股関節からの膝への影響が強いのか?

足部から膝への影響が強いのか?

を見極めて治療や体操を進めていくと効果的です。

膝は上下の関節の影響を色濃く受けてしまう関節です。

治療パターンは難しいので

内容は今後わかりやすく、詳しく書いていきますね!

 

簡単にいいうと、運動連鎖の知識があるとこんな風に考えられるようになります。

最近は体幹トレーニング等も流行っていますね!

膝の形から腰の状態が推測できるように、逆もまたしかりです。

例えるとこんな感じです。

  • O脚の人は腰が丸くなりやすい
  • O脚の人は膝が曲がって伸びにくくなりやすい
  • O脚の人はつま先が外向きやすい
  • X脚の人は反り腰になりやすい
  • X脚の人は膝が伸びすぎて過伸展しやすい
  • X脚の人は扁平足になりやすい

なんて感じに考えられると、自分でも改善することが出来るようになります。

「自分はO脚だし骨盤も後ろに傾きやすくて腰も丸くなりやすいわ」って自分でわかると…

骨盤を立てる!低い椅子に座ると腰が丸くなりやすいから、なるべく高い座面のイスにすわろう!

脚の太ももの外側の固さを取ると膝の痛みが減る!って出来てきますよ~

運動連鎖とは?

 

簡単に言うと

骨盤がこう動いたら、こう動きやすい、

そうすると下の関節にこんな影響が出るのでこう動きやすい。

そのまた下の関節はこう動きやすくなるって理論です。

 

運動機能を説明するときには欠かせない知識ですね。

科学的な根拠 エビデンス(Evidence)も有る考え方です。

お尻が垂れるとO脚の始まり

股関節が外旋する

靴の外側が減るとO脚の始まり

つま先が外向く

膝の皿が外向くとO脚の始まり

下腿の内旋制限

 

患者さんは靴の減り方なんて、私が少し言い当てると「何で?わかるの~!」「すご~い!」

って言ってくれますが

普通のことです。

主に骨関節系の症状に対して使いますが

身体の土台となる部分ですから、これを知らないで人の体は治せませんね。

筋・筋膜系の治療でも「つながり」で治療していきます。分類は大切ですね。

痛みの原因の分類

 

あなたの痛みがなくなること、日常生活を健やかに過ごして頂ける様に応援します。

質問・ご意見などありましたらコメント欄へお願い致します。

症状のリクエストも受け付けます。改善方法を作成します。

返信に日数がかかることがありますが、必ず読んで返信致します。

頑張ってくださいね!

 

参考文献:足部からみた身体運動の制御