基本の基本 運動連鎖 説明できますか?①(治療者向け)

の続きです。

運動連鎖はとても大切な観点ですので

ボリュームが大きいです。

何回かに分けて説明していきますね

 

運動連鎖から考える骨盤後傾の影響

 

骨盤後傾すると運動連鎖では

  1. 骨盤後傾
  2. 股関節が伸展・外転・外旋
  3. 大腿骨は外旋し 外側偏位と前方偏位してきます。
  4. 膝関節には相対的な動きの結果のストレスとして 内旋ストレスがかかります。また屈曲傾向となりO脚方向へ変形してきます。(内反変形)
  5. 下腿は外旋 外側偏位と前方偏位してきます。
  6. 距骨は背屈・外転・外旋し
  7. 距骨下関節は回外となります。
  8. 足の内側縦アーチは高くなる方向に動き
  9. 荷重は後方・外側へ行きやすくなります

 

骨盤後傾するとこのような運動のつながりが発生します

 

骨盤後傾するとなぜ悪いの?

骨盤後傾すると

腰が丸くなる人が多いです。

股関節も外に開いてしまい

膝もO脚 内反変形を助長します

足の使い方も回外足へと偏ります

 

力強く地面を捉えて

かっこよく立つためには

痛みなく動くため

効率よく疲れない体になるためには

 

腰は反りすぎてもダメ

丸くなりすぎてもダメです

 

一番の原因は骨盤後傾すると、重力に潰された立ち方しかできなくなります。

地球上には必ず重力が作用しています。

人間は本来抗重力筋を機能させて

重力のもとで二足歩行出来るように出来ています。

 

しかし骨盤後傾すると

Coreとかインナーと呼ばれる深層筋が機能せずに

アウターと呼ばれる大きな体に負荷を伝える筋が有意に働くようになってきます。

 

先程の運動連鎖のつながりでも

大腿骨・下腿共に前方・外側に偏位します。

 

骨盤後傾すると歩行動作では力が外に逃げるんです!

 

歩行動作では

歩く時の床を押す力と床反力(床が押し返す力)が釣り合って

運動方向を巧みに制御して

前方への推進力に変換してます。

 

足がO脚だったらどうでしょう?

力が外側に逃げますね。

 

内反変形した足を、より内反させるようにしならせて

lateralThrustさせて歩きます

 

膝は痛くなって当たり前です。

骨盤後傾すると抗重力機能が低下します。

常に潰された姿勢でいると痛みも出やすく

Mechanicalストレスも一部に集中してしまいます。

 

骨盤後傾よくある痛みの出るパターン

  1. 骨盤後傾
  2. 股関節が伸展・外転・外旋
  3. 大腿骨は外旋し 外側偏位と前方偏位してきます。
  4. 膝関節には相対的な動きの結果のストレスとして 内旋ストレスがかかります。また屈曲傾向となりO脚方向へ変形してきます。(内反変形)
  5. 下腿は外旋 外側偏位と前方偏位してきます。
  6. 距骨は背屈・外転・外旋し
  7. 距骨下関節は回外となります。
  8. 足の内側縦アーチは高くなる方向に動き
  9. 荷重は後方・外側へ行きやすくなります

骨盤後傾すると上記のような繋がりになるはずです

骨盤後傾の影響が強すぎるケース

比較的男性にもみられるパターンです

外旋パターンが強く出るのが、骨盤後傾です。

外旋に逆らわずにつま先ガバッと開いている人などはなりやすい症状ですね

  • 骨盤後傾筋(大殿筋・大腿筋膜張筋・ハムストリングス)の過緊張・短縮
  • 股関節の内旋可動域の低下(外旋筋の過緊張・短縮:大殿筋・梨状筋等)
  • 下腿の内旋可動域15°以下 (長母指屈筋の過緊張・短縮 膝窩筋もたまに・大腿二頭筋短頭)
  • 背屈制限(距骨回内制限)

なんて症状は多いですね~一番影響が出そうなところを治療すると

どんどん痛みがとれることが多いですね

外腹斜筋も骨盤後傾させる強力な筋ですから、注意が必要ですね。

 

もちろん重心の位置のCheckは必要です。

踵重心が使いやすいはずなのに、前方に乗ってしまって

痛みを助長させている人もいます

 

中殿筋の筋力は、皆さんかなり低下します。

腸脛靭帯、大腿筋膜張筋などの後外側支持機構の固さ、滑走制限も多いですね

 

膝のお皿 patellaの外側偏位で痛い人もいますし、

膝蓋下脂肪体や膝蓋上包の滑走制限で痛みを出している人もいますね。

 

それぞれ特徴的な動きであったり、

歩行動作があります。

今後併せてお伝えしていきます。

 

 

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