あなたは説明できますか?運動連鎖 上行性 下行性
治療家として痛みにフォーカスを当てて治療するのであれば必須の知識です
特に骨関節系の治療には重要な観点ですね
腰痛で右側が痛いケースで
右足の距骨下関節に原因が有る事は多いです。
運動連鎖の観点が有るとスムーズにたどり着けます
治療方向も明確になります。
人間が本来持っている動きの基本です。
運動連鎖は治療家として共通言語ですね。
知らないと治療家同士の会話が成り立ちませんよ
もし、わからないのであれば覚えましょう
必ず役立ちます
なぜ運動連鎖の観点が必要なのか?
骨関節的・バイオメカ的に通常であれば起こる動きです。
その人にとっての正常の話は別ですよ
運動連鎖を知らないと
- 動作の分析ができない(正常を知らないので観察はできても分析できない)
- 痛みのあ関連性 問題の繋がりが理解できない(人間の身体は繋がってます)
- 足、股関節・骨盤帯等の繋がりが意識できないと局所の治療ばかりになってしまう
- 仮説の立てられない、検証出来ない
要は治せないです。
通常の運動のつながりを知らない人に異常は判断できません。
もちろん運動連鎖が全てではありません。
主に骨関節系に使えます。
筋筋膜系にも応用できます。
神経系は又違った特異的な評価が必要です。
症状の分類が必要です
腰痛、股関節痛、膝痛、距骨周囲の痛み、足部の痛み
全部出ている人が来たらどうしますか?
全部触ります?
時間ないですね(笑)
今回はここまで!残りは又今度~
では治りません。
骨関節系の痛みでしたら運動連鎖が使えます。
もう全部出しちゃいますね
下の3つの画像が運動連鎖の説明です。
画像のコピー、リンク、シェア等しておいて下さいね。
これを全部覚えて実践出来ると、骨関節系の治療は楽になりますね
運動連鎖 スライド公開!下肢連鎖はこれでOK
説明の前に定義をします。
- 運動連鎖は運動の起点より離れれば離れるほどどの影響は小さくなります。
- 運動は隣接関節に波及します
- 運動連鎖は絶対の反応ではなく、姿勢制御が優先されることも多い
先ずは下行性両側性運動連鎖です。
わかりやすいのは両足を地面につけた状態で
左右対称にお辞儀、前屈や
左右対称の体幹伸展動作です。
前屈時では
- 運動は頭側から起こります
- 脊柱は上部から屈曲し始め
- 下へと波及してきます。
- 脊柱の屈曲がある程度終わると
- 骨盤前傾・股関節が屈曲してきます
(この時に脊柱の屈曲が乏しく股関節が先に動いてしまうケースは、好ましくない運動です。オーストラリアの著名なDr Peter O’Sullivan先生の仰るactive Extentionパターンですね)
- 股関節の屈曲に伴い
- 股関節は屈曲・内旋・内転方向へ動きます。
- 大腿骨は内旋方向へ動き膝関節には相対的な動きなので外旋ストレスがかかります。
- (これが理解できない人が多いです。)
- 下腿も内旋方向へ動きます(大腿骨の運動量が多いので膝は相対的に外旋ストレスがかかる)
- 距骨は底屈、内転、内旋方向へ
- 距骨下関節は回内方向へ
- 足の内側縦アーチは潰れる方向(扁平足方向へ動きます)
- 舟状骨、楔状骨は落ち込み
- 第一中足骨は柔軟性が向上するpositionなので拡がる、内転・回内方向へ
- 第一中足骨の内転により母趾は外反方向へ
- つま先荷重で親指側に重心が来るのが正常です。
理想の前屈動作として
- 重心は前へ移動(ややつま先重心・お尻の引けた踵重心の場合は何か問題が有ることが多い、背屈制限・膝窩部の固さ、ハムストリングスの固さ、殿筋の過緊張・滑走制限等々)
- 理想的には仙骨がトップの前屈姿勢が理想
どうでしょうか?
骨盤の前傾に伴う運動連鎖パターンの説明でした。
臨床的にはこの動きの中で、どこが連鎖から外れているのかを見つけ出します。
難しそう?
大丈夫ですよ~
実際にクライアントさんの骨や関節を
handlingして、誘導して動かしてみるとわかりやすいですね
お辞儀、前屈して痛いケースには
- 前屈時に脊柱の屈曲から始まっているか?動きは十分か?(脊柱の伸展が残ってないかな?)
- 脊柱の運動が起こってから股関節が動き出す。(順番は逆になっていないかな?)
- 股関節の屈曲は十分かな?仙骨ではなくて腰椎がトップにきていないかな?
- お尻をひいて踵重心になっていないかな?
- つま先荷重で親指側に重心が来るのが正常です。
異常があるようでしたら
実際に動かして痛みが減る操作・誘導を見つけましょう
1.骨盤前傾・大腿骨の内旋を補助して誘導して前屈
=これで痛みが減れば大腿骨を内旋させる運動や治療が適応です。
これで痛みが減れば骨盤・股関節・大腿骨の動きに問題があることがわかります!
下行性運動連鎖の機能障害の可能性が大きいですね!
(反対の動きで痛みが増えるのか これも非常に重要な評価です=私は必ずやりますよ!)
次に上行性運動連鎖の評価です
2.下腿の内旋・距骨下関節回内を補助して前屈動作をしてもらいましょう
上の1と比較してどちらが良くなるのかクライアントに実際に聞いて確かめましょう!
下腿と距骨の操作が一番楽であれば、上行性運動連鎖の機能障害が示唆されます
多いのはO脚傾向で、骨盤後傾・外旋パターンが強く距骨下関節回内の動きが制限されて
足関節の背屈運動が出ない人が多いです。
治療方法は運動連鎖 膝の痛みの原因 下肢 足部編②に書いてます。
読んでみてくださいね~
長くなってきたので
骨盤後傾パターンの両側性下行性運動連鎖は次回にしましょう
ちなみに骨盤下肢だけでなく運動連鎖は骨盤から頭部まで説明可能です。
特に胸郭の連鎖は治療効果も抜群です。
いずれ話していきますね
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